ブラピ主演の衝撃作 原作者はラストに不満 中国検閲バージョンの方がまし!?
映画『ファイト・クラブ』の原作となった同名小説を書いた作家のチャック・パラニュークが、映画のエンディングを「あまり好きじゃなかった」と明かしている。同作は1999年にブラッド・ピットとエドワード・ノートン主演で映画化された。
バラエティ誌に同映画で理解できなかった部分や驚いた部分はあるかと尋ねられ、チャックはこう答えた。「ラスト近くのカウントダウンの時計はあまり好きじゃなかった」「(脚本家の)ジム・ウールスがそれを入れたのは、明らかにそういうお決まりの型があるからで、僕はそれが型であることを受け入れるようになった」
一方、パラニュークは、中国の検閲によって映画のエンディングが原作に近づいたとジョークを飛ばしている。
同映画のオリジナルのエンディングでは、エドワード演じる保険査定人の「僕」がブラッド扮するもう一つの人格「タイラー」を撃ち取るが、その分裂した人格が資本主義システムを崩壊させる計画の一環として高層ビルを爆発させるシーンとなっていた。中国は2022年にようやく、タイラーが精神病院に送られる前に、死と爆弾を巨大なタイトルカードに置き換えたバージョンを公開していた。
パラニュークはTMZにこう語っている。「皮肉なことに、中国が変更した方法は、(監督の)デヴィッド・フィンチャーの結末とは対照的に、本の結末にほぼ忠実に合わせた」「ある意味、中国では映画を本の結末に少し戻したんだ」