ダイアナ妃の「黒羊」セーター 1億6000万円超で落札!行方不明も屋根裏で“偶然”発見
故ダイアナ妃の一時行方不明となっていた「黒羊」セーターが、オークションで110万ドル(約1億6000万円)で競り落とされた。白い羊の中に1匹だけ黒い羊が描かれた有名な赤のセーターは、 ニューヨークのサザビーズで開催された「ファッション・アイコンズ」オークションに出品され、 当初の予想落札価格5万ドル(約740万円)から8万ドル(約1180万円)をはるかに上回る高値で落札、サザビーズによれば、セーターに支払われた最高額であり、ダイアナ妃の所有物としては最大の売却額だという。
サザビーズのファッションとアクセサリーのグローバル・ヘッド、シンシア・ホールトン氏は 「細心の注意を払って保存されたこの特別な服は、ダイアナ妃の気品と魅力、そしてファッションに対する熱心な眼差しを物語る品です」と語っている。
何年も行方不明になっていたこの服は、1981年、当時チャールズ皇太子(現チャールズ国王)と婚約していたダイアナ妃が、ポロ競技の試合を観戦した際初めて着用したもので、妃のファッションへの影響力の強さから、新ブランドであったウォーム&ワンダフル社は、ダイアナ妃がこのセーターを着用後、その需要に圧倒されたという。白羊の中に1匹の黒羊の柄であることから、王室に迷い込んだ自身を表したともいわれていた。
同ブランド創業者のサリー・ミューアさんとジョアンナ・オズボーンさんはこう語っている。「驚いたことに、日曜紙の1面でレディ・ダイアナ・スペンサーがあのセーターを着てくれたことを知ったのです」「彼女の影響は多大なもので、その後直ちにセールスが急上昇し、私達の小さなレーベルに注目が集まりました。そのことに私達は永遠に感謝しています」
後にバッキンガム宮殿から修理のために送り返されて来た際には、2人は新しいセーターを送ったという。ダイアナ妃が着用したオリジナル品はその後行方不明となっていたが、屋根裏で埃をかぶっているところを発見されたそうだ。
同デザインのセーターは1994年に製造中止となったが、2020年にローイング・ブレザーとのコラボレーションで復刻、ネットフリックスの人気ドラマ『ザ・クラウン』のシーズン4では、ダイアナ妃を演じたエマ・コリンがレプリカを着用していた。