シュワルツェネッガー 幼少期に父から受けた「虐待」が俳優の成功に一役買った?
俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(76)は、「虐待」を行った父親が俳優の成功に一役買ったと考えているという。オーストリアの小さな町タールで育ち、厳しい幼少期を過ごしたことが自身の人格形成に役立ったそうだ。
ピープル誌に掲載された、モチベーションに関する新書「ビー・ユースフル・セブン・ツールズ・フォー・ライフ(原題)」の抜粋にはこうある。「母はとても愛情深い人だった。父は厳格で、肉体的な暴力をふるうこともあったが、私はとても愛していた。複雑だった」。「もし私が前向きな人間でなかったら、また私がタールで育った環境に違う反応をしていたら、私の人生はどれだけ違っていただろうかとよく思う。10代で軍隊に入るまでは、熱いシャワーを浴びることも、普通の肉を食べることもなかった」。「毎朝の日課は水汲みと薪割りなどで、冬場は過酷だった。父は私よりずっと酷い子供時代を過ごしたので全く同情しなかった。父の家にはタダで貰えるものはなかった。無料の食事もなし。朝食を『得る』ためだけに、毎朝200回膝を曲げなければならなかった」。
幼少期の苦労からいくつかの重要な人生の教訓を学び、1960年にアメリカに移住したシュワルツェネッガーは、こう語っている。「明らかに辛いことがあっても、脱出し、達成し、今日の自分になる原動力となる大きな部分だったことを忘れないようにしたい」。「私の子供時代がもう少しましだったら、あなたは今この本を手にしていないかもしれない。兄が1971年に飲酒運転による事故で命を落としたように、私もアルコール依存症になっていたかもしれない。生い立ちにとても感謝している。私はそれによって作られ、存在している」。