「キャリー」の狂信的母親役女優が死去、91歳 「ツイン・ピークス」マーテル役でも高評価
米女優パイパー・ローリーさんが死去した。91歳だった。デヴィッド・リンチによる大ヒットドラマ『ツイン・ピークス』やブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』などで知られたパイパーが14日、長年の闘病生活の末帰らぬ人となった。
マネージャーのマリオン・ローゼンバーグが声明を通して訃報を伝え、「彼女の世代で最も優れ、多才な女優の1人」「素晴らしく創造的なマインドの持ち主」「壮麗な人間」と故人を称えている。
1932年にロゼッタ・ジェイコブスとしてミシガン州デトロイトで生まれたパイパーは、ポール・ニューマンと共演した1961年作『ハスラー』や、主人公の狂信的な母親役を演じた『キャリー』でアカデミー賞にノミネートされたほか、『ツイン・ピークス』でのキャサリン・マーテル役でも高評価を得てゴールデングローブ賞を受賞、エミー賞に2度ノミネートされた。
1982年に離婚した映画評論家の夫ジョー・モーゲンスターンとの間に生まれた娘の子育てのため10年以上活動を休止したが、1970年代半ばに復帰、1999年には『そりゃないぜ!?フレイジャー』へのゲスト出演で9度目のエミー賞にノミネートされるなど、テレビや映画の世界で活躍した。