俳優実弾誤射事件 過失致死で起訴→不起訴→検察側再び訴訟か?
俳優のアレック・ボールドウィンが映画『ラスト』の撮影中に起こした誤射事件について、検察が再び訴訟を起こす動きを見せている。俳優兼プロデューサーであるアレックは、同映画の撮影現場で持っていた銃が発砲し、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡、ジョエル・ソウザ監督が負傷した事件で、当初は過失致死罪で起訴されたが、4月に予断を持たずに不起訴となっていた。
カリ・モリッシー特別検察官とジェイソン・ルイス特別検察官はこう声明を発表している。「過去数カ月にわたる広範な捜査の結果、ボールドウィン氏がハリナ・ハッチンスさんの死とジョエル・ソウザさんの負傷において刑事責任を負うことを示すと思われる新たな事実が明らかになりました」「我々は、ニューメキシコ市民からなるパネルに、ボールドウィン氏を刑事裁判にかけるべきかどうか決定する許可を与えるのが適切な行為だと考えています」
アレックの弁護団は、「恐ろしい悲劇が、このような見当違いの起訴に変わってしまったことは残念です。私たちは法廷でいかなる罪状にも答えます」とピープル誌に語った。
2021年10月に発生した同事件により、アレックと武器責任者ハンナ・グティエレス=リードの両方が銃撃事件で起訴され、無罪を主張するグティエレス=リードは来年2月に裁判を受ける一方、アレックに対する訴訟は今年初めに取り下げられていた。
しかし検察は、6月に裁判所に提出した書類の中で、アレックは凶器の検査が終わるまで起訴される可能性があると警告しており、8月に発表された銃器報告書では、事故を引き起こすのに銃の引き金が「十分」に引かれていたことが確認されていた。