ダニエル・ラドクリフ 「ハリポタ」撮影で脊髄損傷、半身不随となったのスタントマンのドキュメンタリー制作
俳優のダニエル・ラドクリフが、主人公を演じた「ハリー・ポッター」シリーズで自身のスタントマンを務め、撮影中の事故で下半身不随となったデヴィッド・ホームズのドキュメンタリーを制作した。デヴィッドは、同人気シリーズのタイトルロールを演じたダニエルと10年間一緒に仕事をした後、2010年の『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』の撮影で脊髄を損傷し、2度と歩けなくなってしまった。
今回ダニエルが手掛けたHBOオリジナルドキュメンタリー『デヴィッド・ホームズ:ザ・ボーイ・フー・リヴド』を、デヴィッドがインスタグラムでこう告知している。「スタントマンは僕の天職であり、ハリーのダブルを演じるのは世界最高の仕事だった。2009年1月、スタントリハーサルの事故で僕の人生は一変してしまった。この映画は、僕のカメラの前での功績だけでなく、僕が毎日向き合っている挑戦や、脊髄を損傷した後の僕の人生に対する全体的な姿勢などを語っている」「ダニエルに心からありがとうと言いたい。僕のストーリーを語るにあたり積極的に助けてくれたことや、長年にわたるサポートや友情、愛にね。僕達は、『ハリー・ポッター』映画で過ごした時間や、それが毎日世界中の観客に届ける喜びや安らぎを非常に誇りに思っている。ハリーの魂は、僕達や、幸運にもあれらの映画に関わった人々の中に生き続ける」
イギリスのエセックス出身で優れた体操選手だったデヴィッドは、第1弾の『ハリー・ポッターと賢者の石』でダニエルのボディダブルに抜擢された。
事故後もダニエルとデヴィッドの交友は続き、新型コロナが感染が拡大していた2020年には一緒にハリウッドにおけるスタントの仕事を語るポッドキャスト番組『カニング・スタンツ』を配信していた。
『デヴィッド・ホームズ:ザ・ボーイ・フー・リヴド』は、11月に配信開始予定となっている。