超高学歴の個性派俳優が自宅で死去 アニメの悪役声優としても活躍
俳優のリチャード・モール氏が死去した。80歳だった。米シットコム番組『ナイト・コート』の執行官アリストテレス・ノストラダムス「ブル」・シャノン役で知られたリチャードが26日、カリフォルニア州ビッグ・ベアー・レイクの自宅で亡くなったことを遺族の代理人が明かした。リチャードは実子2人と継子2人の4人の子供を残して旅立った。
1984年から92年まで放送された同ドラマで、リチャードが演じたエキセントリックだが優しいキャラクターは視聴者たちに愛された。また、身長が2m3cmあったリチャードは、坊主頭と「オーケー」というキャッチフレーズでも知られており、IMDbのプロフィールには「深くしわがれた声」「筋肉質な体格」「そびえ立つ身長」の持ち主と記されている。
『ナイト・コート』への出演の他、「スパイダーマン」や「バットマン」のアニメ番組やビデオゲームなどで「悪役」の声優を務めたほか、ホラー映画『ゴースト・シャーク』や『スレイ・ベルズ』、風刺ホラー映画『Go!Go!チアーズ』(99年)や『最“新”絶叫計画』(01年)、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(96年)、『フリントストーン/モダン石器時代』(94年)など数多くの作品に出演した。
俳優として活躍する前の1964年にリチャードは、カリフォルニア大学バークレー校で歴史学と心理学の学位を取得。アラメダ郡の副保護観察官となりその後1968年にハリウッドに移り住んだ。2003年のピープル誌のインタビューでは、名声を得るまでに「10年かかった」というその遠回りな道のりについて語っていた。