27歳の若さでアルコール中毒症で死去した人気女性歌手 遺品オークションをめぐって父親が提訴
歌手のエイミー・ワインハウスさんの父親が、娘の生前の友人2人に対し「エイミーに関連した品々」の売却で得た利益を着服したとして訴えている。ミッチ・ワインハウスさんは、2011年に27歳の若さでアルコール中毒症により死亡した娘の所持品の数々をオークションで売却したことにより得た収益が、娘の名前で設立した慈善団体に渡るべきだとして、カトリオナ・ゴーレイさんとスタイリストのナオミ・パリーさんに対し高等法院で訴訟を提起した。
エイミーさんの遺産管理団体がザ・サン紙に渡した声明は「2人はオークションにエイミー関連アイテムを複数出品し、収益を手元に留めました。今年彼らは、より多くのエイミーに関連アイテムをオークションに出品し、二つのオークションで、それぞれ6桁(数千万円)の収益を得ました」としている。続けて「遺産管理団体は、それらの品々がどのようにして彼らの手元に渡ったのか問い合わせていますが、納得のいく答えは得られていません。遺産管理団体は、状況を明らかにするために法的手続きを開始しました。もしそれらの収益が被告から取り戻された場合、エイミー・ワインハウス財団に直接役立てられます」と説明している。
同訴訟は、2021年にカリフォルニア州ビバリーヒルズで開催されたオークションに関連したものと考えられており、落札額合計が330万ポンド(約6億円)以上となった品々の中には、20万ポンド(約3700万円)で落札されたエイミーさんが2011年生前最後のパフォーマンスで着用したパリー制作のドレスもあった。同紙によると、エイミーさんの手書きのメモなども含まれた同オークションの収益の30パーセントがエイミー・ワインハウス財団に寄付されたという。