大物ミュージシャン 業界の貧しい家庭出身スターの扱いを悲嘆「愚かでいて欲しいんだ」

 サッグスことグラハム・マクファーソン(62)が、労働者階級出身者に対するポップスター・ビジネスの扱いを嘆いている。イギリスのバンド、マッドネスのフロントマンであるサッグスは、音楽業界が貧しい出自のスターたちを「操作」しようとしていると感じており、スポットライトを浴び続けてきた数十年の間に、そのことを理解するようになったという。

 サッグスはデイリー・テレグラフ紙にこう語った。「僕はとても異質なバックグラウンドを持っていることを自覚していた。もし子供を持つなら、自分が経験したことを子供が経験しないようにしようと思っていたよ」「幸せな家庭を築こうなんて決められないけど、自分は子供たちを見捨てないようにしたいとね」「ポップスター・ビジネスというのはバカげているから、平常心でいられてるのは素晴らしいことだ」「チャーリー・ヒグソンが、ポップスターでいることの問題点は『永遠に18歳であることだ』と言っている。業界はポップスターに愚かでいてほしいんだ、操るためにね。しかもそれで、それに慣れてしまえるんだ」

 一方、サッグスは、コロナ禍では、クリス・フォアマン、マイク・バーソン、リー・トンプソン、ダニエル・ウッドゲート、マーク・ベドフォードで構成される同スカ・バンドのメンバーとは多くの点で意見が合わなかったと明かし、「僕のバンドは社会の縮図のようだった。すべてが二極化していた。ワクチンの問題でも、ロックダウンについても、本当に元に戻れるのかと思うほど、あらゆることで意見が合わなかった」と説明した。

 しかし、常に自分たちの感情を注ぎ込み「倫理基準」を反映した楽曲を作ってきたとして、「結局のところ、ポップバンドだし、僕たちは政治的な活動をしているわけでないけど、常に隠れた影の部分を含んでいる。無意識のうちに、僕たちはある種の倫理基準を持っているんだ」と続けた。

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