元マンUの“王”カントナ 新しいキャリアはゴッホからインスピレーション!?
フランス代表でマンチェスター・ユナイテッドの元サッカー選手、エリック・カントナは、フィンセント・ファン・ゴッホからインスピレーションを得て、新たな音楽キャリアをスタートさせたという。デビューEP『アイル・メイク・マイ・オウン・ヘブン』のリリース後、英国ツアーを終えたばかりのカントナは、あらゆる媒体の象徴的なアーティストから影響を受けていることを明かした。
サッカー選手引退後、俳優として活躍していたカントナはポッドキャスト番組でこう語った。「僕はゴッホの人生を学んだ。人々がクレイジーだと思う人たちはみんな社会が殺したんだ。彼らは別の世界にいたから」「サッカー選手が俳優になったり、俳優が歌手になったりするには、勇敢でなければならないし、クレイジーでなければならない」「僕は、この素晴らしき世界の大きなサーカスの中でプレーしている」
そんなカントナは、スポーツに打ち込んでいた頃と、思いがけないキャリアの紆余曲折には類似点があると指摘、「常に演技をし、常にプレーしていた。サッカーをプレーし、俳優としてプレーし、今は音楽と言葉でプレーしている」「僕は子供で、ただ人前でプレーしてアドレナリンを感じたいだけなんだ。これが僕の仕事だよ」と続けた。
また、ライブで観衆から繋がりを得ることは、音楽の道に進む大きな動機となっているとし、「最初は、人前でステージに立ちたかったからやったんだ」「(ロックダウン中は)観客のいないサッカーだった。みんな嫌っていたよ。ファンの存在は、僕をさらに高みへと導いてくれる最も重要な部分なんだ」と説明した。
一方、音楽への興味は10代の頃に初めてドアーズを聴いた時に芽生えたというカントナは、父親から芸術的な影響を受けており、こう語った。「父は82歳の画家だ。売りたくないから売らないけど、とてもいい絵描きなんだ」「母は絵も描かないし、音楽も作らないけど、アーティストだよ」「父はいつも僕たちに、『この光を見て。この色を見て』と、世界を観察するような感覚を与えてくれるんだ」