人気歌姫のコンサートでの死亡事故を警察が捜査へ 気温43.8度も水の持ち込み許可せず
歌手テイラー・スウィフトのブラジルでのコンサートで1人のファンが死亡した事故で警察による捜査が始まったようだ。今月17日、酷暑のリオ・デ・ジャネイロのエスタディオ・ニルトン・サントス競技場で「ジ・エラス・ツアー」の一環として開催された同イベント、前列にいたアナ・クララ・べネヴィデスさん(23)が気絶、その後死亡が確認されていた。
NBCニュースによると、リオ・デ・ジャネイロの警察が、ブラジルのエンターテイメント会社で同国のテイラー公演を企画したTime4funによるイベント参加者の「命と健康を危険に晒した罪」に関して調査を開始したそうで、民事警察部のスポークスパーソンが「イベントオーガナイザーらが証言のため招集される予定です。他にも事実に関する調査が進められているところです」と発表、NBCは今回の調査はベネヴィデスさんの死と直接の関係はないとしている。
一方Time4funは23日、公式サイトに声明を掲載、「我々は顧客と従業員の快適性、安全、ウェルビーイングを常に優先しています」「リオ・デ・ジャネイロでの出来事に関して、ベストな体験ができなかったファンの皆様に謝罪します」と綴られ、ベネヴィデスさんの死に関して、「会場、そして後に病院での医療チームによる速やかなケア、最大限の努力にも関わらずお亡くなりになり本当に絶望的な気持ちです」と続けた。
また声明の中で、同社の創業40年以上の歴史の中で初めての死亡事故だったとして、「遺族の方々にいかなる助力が必要となった場合でも、我々は常に準備しておく所存です」としている。
更にベネヴィデスさんの遺族から、弁護士を通して話をして欲しいと言われたそうで、声明にはこう記されてもいる。「我々は、この取り返しのつかない喪失に関する深い痛みを理解していますし、遺族のプライバシーを尊重すると同時に、Time4funは遺族、そして死因について今も調査中の公的機関の両者と協力していく意向です」
ベネヴィデスさんの死後、同社は酷暑と満員の会場にも関わらずコンサート参加者らに水を持ち込むことを許可しなかったとして非難を浴びていた。同事故が起きた際の気温は43.8度、体感温度は59.7度だったとされている。