伝説的シンガー「1000回死んでてもおかしくなかった」 飲み仲間たちよりも長生きしていることに驚き

 伝説的ロックバンド「ブラック・サバス」のオジー・オズボーン(74)が、すでに亡くなった飲み仲間たちより何年も前に、自分が「1000回」死ぬべきだったと話している。パーキンソン病と一連の手術による痛みに悩まされているオジーだが、23日夜に行われたローリングストーン誌のUKアワードの授賞式でアイコン賞を受賞前に、1980年代に共演したモーターヘッドのレミーや英ハードロックバンドUFOのベーシスト、ピート・ウェイらを含むかつての旧友たちよりも長生きしていることに驚いていると明かした。

 ザ・サン紙によると、ロック界で生き残っていることについて次のように語っていたという。「最近俺がずっと寝たきりだった間に、いろいろ考えていたんだが、飲み仲間はみんな死んでしまったんだって気づいたよ」「俺は彼らより先に死んでいたはずなんだよ。『なんで俺が最後の一人なんだ?』って。ときどき鏡を見て『なんで生きているんだ?』って思うんだ」「1000回死んでてもおかしくなかった。胃洗浄を何回受けたかわからないからな」

 妻シャロン(71)と結婚して41年が経過、来月3日で75歳になるオジーはこう続けた。「もし末期的な病気にかかったら、スイスに行けばすぐに死ねるという考え方が好きだ。父はガンで死んだんだ。シャロンに最近マリファナを吸ったと言ったら、『何のためにそんなことをするの?死ぬわよ!』って言われた」「いつまで生きればいいんだ。頑張ってもせいぜいあと10年だし、歳をとると時間はどんどん加速して過ぎていくんだ」「俺とシャロンは最近41回目の結婚記念日を迎えたが、ウソみたいだよ」

 軽度のパーキンソン病と闘い続けているオジーは、引退を決意しているが、2019年の転倒事故後の手術が、健康に関する自分史上最大の闘いをもたらしたと話す。2003年、イングランド南東部バッキンガムシャーの自宅での四輪バイク事故で背中に挿入されていた金属棒が外れ、今年初めに4度目になる脊椎手術を受けたが、その際に腫瘍が発見されていた。

 オジーはローリングストーン誌のインタビューで「2回目の手術は大失敗で、事実上動けなくなった」「2回、3回と手術を受けたら元気になると思っていたが、最後の手術では背骨に棒を刺されてしまった」「椎骨のひとつに腫瘍が見つかって、全部掘り出さなければならなかった。かなり大変でバランス感覚もめちゃくちゃだよ」と語っていた。

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