ユダヤ系の英コメディアン「恥を知れ」 TikTokを非難 「ナチス以来の反ユダヤ主義運動を生み出している」
サシャ・バロン・コーエン(52)が、TikTokについて「ナチス以来最大の反ユダヤ主義運動を生み出している」と非難している。
「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」などで知られる英コメディアンのサシャは、ハマス支持派の動画やユダヤ人に対する憎悪を助長しているという疑惑があるTikTokについて、若者に憎しみを助長するような画像を流していると主張、反ユダヤ主義の高まりを和らげるために設けられたユダヤ人セレブらとTikTok幹部とのビデオ通話で「恥を知れ」と話した。
またニューヨーク・タイムズ紙によると、サシャはさらにこう語ったという。「10月7日を思い返せば、ハマスが若者の首をはねたり、女性をレイプしたりできたのは、彼らが小さい頃から、憎しみにつながるような映像を見せられたからだ」「TikTokで今起きているのは、ナチス以来最大の反ユダヤ主義運動を作り出している事だ」。
この対話の呼びかけは、ユダヤ系の有名人やインフルエンサーが先週、同プラットフォームが「ユダヤ系ユーザーにとって安全ではない」と主張する公開書簡に署名したことを受けて設置されたものだった。
また一方で、TikTokのユーザーが21年前にオサマ・ビン・ラディンが書いた手紙を「#lettertoamerica(レター・トゥ・アメリカ)」というハッシュタグで投稿し始めたことでも、同プラットフォームへの批判が噴出していた。昨年オブザーバー紙が掲載したこの書簡は、2001年の米同時多発テロの根拠を説明し、パレスチナ地域への抑圧は「アメリカ人とユダヤ人」への攻撃で「復讐」されなければならないと主張するものであった。同プラットフォーム上で1300万回見られたとされるこのハッシュタグについて、TikTokは「これはトレンドではありません」としながらも、削除している。