がんで他界した伝説的歌姫の息子たち 手書きの遺言が認められて超高額不動産を相続へ 

 伝説的歌手の故アレサ・フランクリンさんの息子たちが、自宅のソファに隠されていた2014年の手書きの遺言が有効な書類とする裁判官の判決を受けて不動産を相続することとなった。

 2018年8月、遺産についての正式な遺言を残さずにがんで他界したアレサさん、その後姪のサブリナ・オーウェンズが、2014年3月31日の日付がついたものと、アレサさんの自宅の鍵付きキャビネットから2010年に記されたものと、2つの手書き文書を発見したことから、息子たちの間で争いが起きていた。

 そして今回同裁判の担当判事が、ケカーフ・フランクリン(53)が、2018年の評価額で110万ドル(約1億6300万円)のアレサさんの遺言書が発見されたデトロイトの自宅を相続することを認めたかたちで、エドワード・フランクリン(66)もアレサが残した不動産の1戸を相続、またテッド・ホワイト(59)は、別の不動産1戸の売却により得た30万ドル(約4400万円)を受け取ることになる。

 ケカーフとエドワードは、日付が新しい方の文書を法的遺言と認めることを求めていたが、テッドは2010年の遺言がそうであると主張していた。2010年の遺言ではテッドが遺言執行人に指名されていたが、2014年の遺言からは名前が消されてケカーフに置き換えられていた。両方の遺言では、障害を持ち後見人の下で生活しており、この件には関与していないクラレンス(68)を含むアレサさんの4人の息子たちが、印税と著作権からの収入を分け合うこととなっている。

 スカイ・ニュースによると、ケカーフは以前「私は大変満足しています。ただ、母の意思を守ってほしかっただけなんです」と語っており、法的な問題で兄との間に溝はないと主張し「兄のことを心から愛しています」と話していた。

 また母親が生前、ソファで重要な仕事をこなしたり、寝ることは日常茶飯事だったと主張、姪のサブリナも「彼女はキッチンとリビングルームを使っていました」「ソファの右端のクッションを持ち上げると、そこには3冊のノートがあったのです」と証言していた。

 3月に提出された遺産管理者の会計報告によると、過去12ヶ月間で390万ドル(約5億7600万円)の収入があり、弁護士費用90万ドル(約1億3300万円)以上を含む支出があったとされ、不動産と現金が大部分を占めるアレサの遺産は推定410万ドル(約6億600万円)と試算されている。

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