俳優イ・ソンギュンが死去した。４８歳だった。アカデミー賞受賞作の『パラサイト　半地下の家族』で知られるイは２７日（水）、韓国の首都ソウルで車の中で死亡しているのが発見された。韓国の通信社「聯合ニュース」によると、イが家を出た後、イの妻が遺書らしきものを見つけたという。イは最近、マリファナなどの薬物を使用していた疑いで捜査を受けていた。

　韓国の麻薬取締法は厳しく、薬物犯罪の再犯者や売人に対して、最高１４年の懲役刑に処されることがある。

　ここ数カ月の間に警察から３回事情聴取を受けていたイは、ウェイトレスに騙されて薬物を服用したと主張し疑惑を否定、１０月にインチョンの警察署に入るところを目撃された際には、「このような不愉快な事件に巻き込まれ、多くの方々に大きな失望を与えてしまったことを心からお詫びします」「今、辛い思いをさせてしまっている家族には申し訳なく感じてます」と報道陣に語っていた。

　イは、ポン・ジュノ監督による２０１９年の同映画で脚光を浴びた一方、２００１年に俳優デビューして以来さまざまな役を演じ、広く尊敬される演技者だった。