人気女優 配役と出自の関係を赤裸々告白
女優のアメリカ・フェレーラ(39)は、『バービー』で演じたキャラクターがラテン系であったことが、映画出演の手助けになったと考えているそうだ。昨年、大ヒットした同映画でマテル社の従業員グロリア役を演じたアメリカは、それまでの自身のキャリアがなければ抜擢されていなかっただろうと明かしている。
コメディドラマ『アグリー・ベティ』で大ブレイクしたアメリカはハリウッド・リポーターにこう語った。「率直に言うと、私のキャリアの大部分において、ラティーナでない役柄の候補に挙がることはないわ。だからそれ自体が、人々がどのように考え、どのような役が用意されているかを制限することになる」「グレタ(ガーウィグ監督)が私に与えてくれたものは、実際に『バービー』での役をラティーナとして書いてくれたこと。もし彼女がそのように書かなかったら、私は求められるような人材ではなかったかもしれない」
しかし一方で、グロリア役は「ラティーナであることはキャラクターの目的ではなかった。彼女は完全な人間であり、さまざまなことの代弁者になることができた。チェックシートを埋めるためのキャスティングではなかった。少なくとも私にとっては、それは多少変わり始めている」と明かした。
また同映画で、特に現代社会で女性であることの難しさを力強く語るシーンの演技で賞賛を浴びたアメリカだが、「注目度の高い作品に出演したことで、自分のやりたい役柄や物語を作る機会が増えたら嬉しいけれど、それを予測するのは難しい」と語り、「私は、ただペースを落とし、その期待を捨てることを学んだ。実は今、初めての長編映画の監督を控えていて、『バービー』の脚本が来る前からその仕事に携わっているの」と続けた。