シュワちゃん 高級腕時計を申告せず空港で一時拘束、560万の罰金 オーデマ・ピゲの特注か
俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー(76)が高級腕時計を申告しなかったため、ドイツの空港で足止めされた。17日、ロサンゼルスから飛行機で到着したシュワルツェネッガーは、手荷物検査を受けるために脇に連れていかれ、当局がバッグの中から2万1000ドル(約310万円)以上の価値のあるスイスのブランド、オーデマ・ピゲの特注腕時計を発見。ミュンヘンの税関職員によって「税法の下で」数時間に渡り拘束された。
ミュンヘンの税関のトーマス・マイスター報道官は、ドイツのビルト紙に対し、この時計は輸入品であるため本来なら登録されるべきであり、現在この件に関して「刑事上の税務手続きを開始した」と話している。
同紙によると、シュワルツェネッガーは4時間近く取り調べを受けた後、弁護士団を呼び、時計の申告を怠ったとして3万5000ユーロ(約560万円)の罰金を科されたという。
理学療法士のパートナー、ヘザー・ミリガン(49)と同乗していたシュワルツェネッガーは、現地時間午後5時前に釈放され、オーストリアへの旅を続けることが許されたという。同紙が入手した写真には、腕時計が入っていると思われる箱を掲げて、カメラに向かって微笑んでいる本人の姿が散見され、この状況に動揺している様子はなかったようだ。
ある情報筋がページ・シックスに語ったところによると、シュワルツェネッガーは「申告書の記入を求められたことはなく、税関職員からの質問にはすべて正直に答えていた」そうで、「慣れない捜索であったにもかかわらず、彼は全ての過程に協力していました、非常に面白い刑事映画の如く間違い続きの喜劇でした」と続けている。
またページ・シックスはある関係者の話として、シュワルツェネッガーはこの時計にかかる税金を前払いすることに同意したものの、警官がクレジットカードの機械を使うのに1時間もの間、トラブルが発生したと報じている。その後シュワルツェネッガーはATMから引き出すために銀行に連れて行かれたが、必要な金額が預入額を超えており、銀行はすでに閉まっていたそうで、「彼が戻ってくると、新しい警官が新しいクレジットカードの機械を持ってきて、それは正常に作動しました」と同関係者は続けた。
一方ビルト紙は「最初はかなり冷静に取り調べを受けていたが、その後、時間と手続きが彼をいらだたせていた」と伝えている。
オーストリアとアメリカの二重国籍を持つシュワルツェネッガーは、18日にオーストリアのキッツビュールで開催されるチャリティオークションに出席する予定で、そのイベントでオーデマ・ピゲの時計を競売にかけると見られている。
ある関係者はページ・シックスに、こう語っている。「ザ・シュワルツェネッガー・クライメイト・イニシアチブが、アーノルドのすべての非営利団体と同様、それを適切に報告する予定です」「彼のチャリティオークションは、全米の子どもたちのための放課後プログラムや、世界中の環境保護活動のために毎年数百万ドルを集めています」「ドイツには、自国内に持ち込んだ人々の財産に対する納税を求めるのと同じくらいのエネルギーを使って、自国の経済を回し、次回は彼にスーツに対する税金を払わせないようにしてほしいものです」