「007」ボンド俳優 国立公園立ち入り禁止区域への侵入を否定 遺体が溶解する酸性危険個所も
「007」シリーズの5代目ジェームズ・ボンド役で知られるで知られる俳優のピアース・ブロスナン(70)が、イエローストーン国立公園の立ち入り禁止区域に入ったとして起訴された2件で無罪を主張した。ピアースは11月1日に立ち入り禁止地域でハイキングを行い、公園北部の温泉が湧く危険なマンモステラス地域に侵入した容疑で起訴されている。
Cowboystatedaily.comによると、ピアースは4日、ワイオミング州地方裁判所に申請した書類の中で、罪状認否を行うと同時に、23日の出廷を中止するよう求めた後、実際に出廷する代わりに、来月20日にバーチャルで出廷することを許可されたという。
ワイオミング州からモンタナ州とアイダホ州にまたがるイエローストーン国立公園を訪れる人々は、遊歩道やトレイルから外れることを禁止されており、立ち入り禁止区域に入り込んだ罪で有罪となった場合、最長6カ月の懲役と最高5000ドル(約70万円)の罰金を科される可能性がある。公園の管理者はウェブサイトで、「あなたと壊れやすい熱地層を守る」ために、指定された遊歩道やトレイルを歩くようビジターに呼びかけている。
1800年代以降、イエローストーン国立公園のサーマルエリアでは少なくとも20人が死亡しており、2016年には立ち入り禁止区域にある熱水泉に入った男性が死亡。事故当日に熱水泉にある遺体を発見したものの、悪天候で回収を断念。翌日に再度回収しようとしたところ、遺体は溶けて回収できない事件も。当局は「熱水泉の酸性度数と温度で、遺体が夜の間に溶解した」と見解を示していた。また2022年11月にも、ロサンゼルスから来た男性の死体の足が公園の温泉の一つで浮いているのが発見された。
ピアースは、同地域でサミュエル・L・ジャクソンと共演の新作ウエスタン映画『ジ・アンホーリー・トリニティ』の撮影をしていた際に、同公園を訪れたと考えられている。