シーラ・E プリンスの『We are the world 』参加説得に利用されていた 「みんな冷血だった」
歌手のシーラ・E(66)は、『We are the world 』でのコラボをプリンスに説得するようプロデューサーらに使われたという。
マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが曲を書いた1985年発売の同チャリティ・レコードでは、クインシー・ジョーンズとマイケル・オマーティアンらがプロデューサーとしてタッグを組んだが、シーラがプリンスと親しい友人であることを知っていた製作陣が、プリンスを巻き込もうとシーラを利用しようとしたと回想している。
シーラはポッドキャスト番組『ローリング・ストーンズ・ミュージック・ナウ』でこう語った。「ライオネルとクインシーは、『なぜプリンスを呼ばないんだ』と言い続けていたわ。みんなが交代で、プリンスにコールバックするよう、私に電話をさせようとしたわ。みんな私の友達なのに。冷血だったわ」
1月29日公開のネットフリックスの新ドキュメンタリー『ザ・グレイテスト・ナイト・イン・ポップ』では、シーラが同曲のためスター達で結成された「USAフォー・アフリカ」の一員として、ブルース・スプリングスティーン、ディオンヌ・ワーウィック、ダイアナ・ロス、ジャクソン5といった他のアーティストたちと一緒に歌っている姿が見てとれる。
一方、同ドキュメンタリーのなかで、ヴォーカルアレンジャーのトム・バーラーが、当時ライオネル・リッチーがレコーディングの前に2つの特別なリクエストをしたことを回想している。「ライオネルは僕に2つの要望があると言っていた。ひとつは、ライオネルが最初にこの曲を書き、この曲を始めたのだから、最初に聴くのは彼の声であるべきだということ。それから、マイケルが入ってきて一緒に完成させたのだから、マイケルが最初のコーラスを歌うべきだと。そしてこれはライオネルのユーモアなんだけど、こう言ったんだ。『最初のコーラスの後半にダイアナを登場させるべきだと思うんだ。だってきっとみんな(ダイアナとマイケルが)同じ人だと思うよっ』てね」
同ドキュメンタリーでは、全世界で2000万枚のセールスを記録した同曲を手がけたミュージシャンたちの新たなインタビューが収録されている。