俳優のロバート・ダウニー・Ｊｒ．は、毎朝コーヒーで正気を保つという。映画『オッペンハイマー』で原子力委員会議長のルイス・ストロース役を好演し、今年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているロバートは、起業家のクレイグ・デュビツキー氏と組んで、ホールビーンズ、挽き豆、インスタントコーヒー、Ｋカップ対応ポッドなどを扱う自身のコーヒー会社「ＨＡＰＰＹ」を立ち上げたことが、先月報じられていた。全米精神疾患同盟（ＮＡＭＩ）と提携した同社のコーヒーのパッケージには、メンタルヘルス支援の探し方に関する情報も記載されているという。

　ロバートはピープル誌にこう語っている。「（毎朝）ベッドから起きると、膝を打つんだ。いくつかの祈りの中から１つ唱えるんだけど、たいていは感謝の気持ちだったり、あと『どうか私が自分の邪魔をしないように』って感じだったりするんだ。そしてコーヒーを飲みに下に降りる。コーヒーが私の正気を保ってくれている。ある意味ね」「何か大事な日の始まりには、（妻）スーザンは『待って、待って、まだロバートに話しかけないで』って言うんだ。そして私にコーヒーのカップを持ってきてくれる」

　最初の妻デボラ・ファルコナー（５８）との間にインディオ（３０）、スーザンとの間にエクストン（１１）、アヴリ（９）をもうけているロバートは、「すべての人が満足できるようなコーヒーを作りたいんだ」といい、「僕にとって、それは家族なんだ。家なんだ。朝のコーヒーは、僕を学校へ送る準備をしている母を連想させる。コーヒーは言ってみれば、６０年代から７０年代にかけての『お母さんの小さなお手伝いさん』で、それは正しい子育ての隠れたヒーローなんだ」と幼少期を振り返っていた。

　一方、デュビツキー氏は「コーヒーは会話を弾ませます。孤独もまた、この国で蔓延している大きな大きな病気です。ある意味、私たちはコーヒービジネスではなく、ハッピービジネスをしているのです。コーヒーが素晴らしいものであることに変わりはありません」と語っている。