若くして交通事故死した人気俳優 弟からクラシックカーを取り上げていた「僕が自滅すると思って」

 映画「ワイルド・スピード」で知られた俳優の故ポール・ウォーカーは、危険だという理由で、弟からクラシックカーを取り上げていたという。

 2013年に交通事故により40歳の若さでこの世を去った「ワイルド・スピード」シリーズのブライアン・オコナー役で知られる俳優のポールは、当時10代の弟コーディー・ウォーカーに成績優秀を祝って1964年製のシボレー・ノヴァ・ワゴンをプレゼントしたものの、ブレーキが心配だという理由でその車を取り上げていたそうだ。

 現在35歳になった弟のコーディーが、ニューヨーク・ポスト紙のぺージ・シックス欄にこう明かしている。「1964年式のシボレー・ノヴァ・ワゴンで、全然派手じゃなかった。兄がポールでよかった。僕が15歳半のときに買ってくれたんだ。運転免許も持っていなかったよ」「ポールはあのクルマを僕にくれたんだけど、ブレーキが旧式だったから考え直したんだ。本当に旧式だったよ。ドラムブレーキで、サスペンションも古い。ラップベルトしかなかった。ヘッドレストもなかったし、安全装置も何もなかった。ポールは僕が自滅すると思って、それを取り上げてくれたんだ」

 ポールは車の修理をコーディーに約束したが、それに手をつけず、結局その車は廃車になったという。そしてコーディーは今、部品を集めて車を元通りにする使命に燃えているとして、「彼(ポール)が亡くなってから数年後、家族の友人がパーツのありかを教えてくれた」「文字通りバラバラ、100万個に解体されている。悲しいもんだ。ロサンゼルスの北にある。本当に僕を悩ませるんだよ。やらなきゃいけないんだ。絶対に。この車を探し出さなければならない」と続けた。

 コーディーは昨年、妻のフェリシア・ノックスとの間にもうけた息子に亡き兄に敬意を表し「ポール・バレット(ベア)・ウォーカー」と命名している。

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