美貌の大女優 授賞式にデッドストックを使用したルイ・ヴィトンの特注ドレスで登場
女優のケイト・ブランシェットが、英国アカデミー賞(BAFTA)で、長期間倉庫に保管されていたデッドストックを使用したルイ・ヴィトンの特注ドレスを着用していたという。『TAR/ター』のケイトは、18日にロンドンで開催された授賞式に、クラレット色のクレープジャージー素材にレザーのハイネックをあしらったドレスで登場した。
ルイ・ヴィトンのレディースアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールは同ブランドの在庫品を使用し、150時間をかけて同ドレスを制作。一方ウォッチ&ジュエリー部門アーティスティック・ディレクターのフランチェスカ・アムフィテアトロフは、「クリエイティブ・サーキュラリティ」と言われるプロセスで、昨年のBAFTAでケイトが着用したパールを含む、これまでのコレクションの宝石をアレンジしたそうだ。
ケイトはヴォーグ誌にこう語っている。「デッドストックはセクシーな言葉ではないわ」「でも、ニコラはそれを使って力強くセクシーなドレスを作り、フランチェスカはその芸術性を再び前面に出して、壮大なボディジュエリーをアレンジしてデザインし直した」「私は2人に畏敬の念を抱いているし、ルイ・ヴィトンでのコラボレーションを楽しみにしているの」
ここ数年、過去に着用したドレスを手を加えてリメイクするなど、サステナブルなファッションに力を入れているケイト。「次世代のもの、新しいものも大好きだけど、過去におけるベストを再構築し、省みて、現在に取り入れる機会にも喜びを感じる」「人為的な気候変動に取り組む唯一の解決策というわけじゃないけど、ファッション業界における過剰な文化と、それが気候に与える圧力に対して創造的な方法を見つけることは不可欠」と授賞式の衣装をよりサステナブルな方法で創造するのを楽しんでいるという。
一方、アムフィテアトロフは「ケイトは多くの素晴らしいキャラクターを体現しており、私は歴史やドラマに寄り添うインスピレーションを受け、デザインを通して感情を表現することができた」と明かした。