トミー・ドーフマンが昨年結婚していたという。ネットフリックスのドラマ『１３の理由』で知られるトミーは３年前にトランスジェンダーであることをカミングアウト、２０２１年に交際を始めてからわずか２ヶ月でパートナーのエリーズと婚約していたが、注目を集めない控えめな結婚式を挙げたいと常に考えていたため、数か月前にその場の成り行きで結婚したそうだ。

　ピーター・ツルクーレンと結婚歴があるトミーは、ヴォーグ誌のエッセイでこのように綴っている。「将来私たちは駆け落ちしようと決めていた。エリーズは、いわゆる正統派の花嫁になりたいと思ったことがなかった。バージンロードを歩いたり、結婚を見せびらかしたりお芝居がかった演出でみんなに注目されるようなことを想像していなかった」「端的にいうと、彼女は大きなイベントの必要性を感じていなかったし、前の結婚で３００人以上の招待客を招いた式を経験していたので、その提案は願ったりだった。私たちの愛は落ち着いた雰囲気で作られ成長してきたから、結婚も同じようにしたいと思うのはいけないのだろうか？」

　具体的な時期など何も決まっていなかったというトミー、昨年秋にマリブの海岸で座っていた時にエリーズとスピード結婚について冗談を言い合っていたという。そしてグーグル検索でロサンゼルスにあるコンシェルジュ・サービスを見つけさらに真剣に考え始めると、カリフォルニア州は秘密厳守の結婚式を提供できる唯一の州で公的な書類で記録が残らず結婚したことを知られることがないと知り、数時間後には誰にも言わずにｉＰｈｏｎｅで記念写真撮影して極秘結婚したそうだ。

　その後ブルックリンの自宅に戻った２人は、かなり前に購入していたドレスを着て写真家ハンター・エイブラムスに撮影してもらい結婚をお祝いしたという。

　トミーはその写真を公開して結婚の公表を決意、「数ヵ月してハンター氏から写真が送られてくると、友人や家族と共有して愛を共有しお祝いしようと決めた」「よく守られていないインターネットの世界で存在するより、私たちの愛を世界と祝うことの利点と、率直に言って、トランスやクィアの人たちの愛を公表される重要性を感じている」と続けた。