『スター・ウォーズ』声優 ハリウッドから追放された過去激白 演じた役柄が人種差別的と非難集中
声優アーメド・ベストが、「スター・ウォーズ」シリーズで演じたジャー・ジャー・ビンクス役に非難が集中したことで、ハリウッドから締め出された過去を振り返った。今年公開25周年を迎える『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が4日の「スター・ウォーズの日」に合わせ劇場で特別上映されたことをうけ、1999年から2005年にかけて公開された「スター・ウォーズ」シリーズ新三部作で不器用なグンガン人役を演じたアーメドが、公開当時、ファンや批評家、コメンテーターからこのキャラクターが黒人、特にジャマイカ人のステレオタイプに基づいていると批判を受けたことについて語った。
現在は教師であり、反抑圧団体「アフロリズム・フューチャーズ・グループ」の共同設立者であるアーメドは、シリーズ作品中最もイライラさせるキャラクターの1人と言われた同キャラクターを演じたことで受けた影響についてピープルに次のように語った。「(それは)いじめの最初の教科書的なケースだった」「本当に大変だった。僕はとても若かったんだ。26歳だった。ずっと努力してきて、ついに手に入り、ついに大リーグや最高レベルの試合に出場し、自分の力を発揮する」「そして突然、僕は足元をすくわれた。『いったい何が起こっているんだ?』という感じだった」
アーメドはまた、ジャー・ジャー役に対する反発の中で次の仕事を得るのに苦労したとこう続けている。「僕のキャリアは始まり、そして終わったんだ」「どうしていいかわからなかったし、残念ながら誰も助けてくれなかった。というのも、僕はユニークなポジションにいて、このようなことは歴史上一度もなかったからね」「特にインターネットという要素がある。今では、(荒らしの影響に基づく)心理学の全分野が存在する」「でも当時は、心理学者に何を言えばいいのか?僕はただ、自分にできる最高の仕事をしようとしただけだった」「でもジョージ(ルーカス)は触れてはならないものだったし、その他の人たちも誰もが触れてはならないものだった。 触れてはならないものじゃなかったのは?僕だよ。みんなが私に突っかかってきたんだ」
アーメドは以前、ブルックリン橋を歩いて渡る際、ジャー・ジャー論争により自ら命を絶つことが脳裏をよぎったものの「家族を傷つけたくなかった」ため、思いとどまったと明かしていた。