ジェファーソン・エアプレインの初代ドラマーが死去 79歳死因明かされず スティックを回す姿がトレードマーク

 ジェファーソン・エアプレインやジェファーソン・スターシップでドラムを務めたジョン・バーベイタが死去した。79歳だった。今月8日に他界したと報じられており、死因については明かされていない。

 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、ザ・タートルズ、ザ・センチネルズといったバンドでもドラマーを務めたバーベイタの訃報を受け、ジェファーソン・スターシップのフェイスブックページにはこう綴られている。「ジェファーソン・スターシップのオリジナルドラマー、素晴らしいジョン・バーベイタが旅立ったと聞いて悲しみに暮れています。家族、友人、ファンの方々にお悔やみ申し上げます。ロック・イン・ピース、ジョニー!」

 一方ジェファーソン・エアプレインはこう発表していた。「レスト・イン・ピース、ジョン・バーベイタ。ジェファーソン・エアプレインとジェファーソン・スターシップの伝説のドラマー」「その類まれなる才能で知られたジョンはザ・タートルズ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSNY)、ジェファーソン・エアプレイン、ジェファーソン・スターシップなどのバンドでプレイし音楽の世界に足跡を残しました」「1972年にCSNYが活動中止した間、デヴィッド・クロスビーがジョンをエアプレインに紹介し、ジョンはすぐに雇われることとなりました。そのプレイは同バンドの最後となったスタジオアルバム『ロング・ジョン・シルヴァー』やライブアルバム『サーティー・セカンズ・オーヴァー・ウィンターランド』で聴くことができます」

 他にもザ・タートルズの『ハッピー・トゥゲザー』に参加、同曲は1967年に3週にわたってナンバーワンとなる快挙を成し遂げた。他にもバーベイタは同バンドの『シード・ラザー・ビー・ウィズ・ミー』『ユー・ショウド・ミー』『シーズ・マイ・ガール』『エレノア』でドラムを演奏している。

 1970年にバーベイタはニール・ヤングがドラムのダラス・テイラーを解雇したことでCSNYに加入、全米アルバムチャートでトップになったライブアルバム『4ウェイ・ストリート』でその音を聴くことができる。一方CSNYのメンバーであるグラハム・ナッシュ、デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルスそれぞれのアルバムに参加、ニール・ヤング&ストレイゲーターズのライブアルバム『タイム・フェイズ・アウェイ』ではケニー・バタリーの代わりを務めた。

 ちなみにCSNYでの成功でバーベイタはザ・イーグルスへの参加を打診されるも丁重に断ったという。

 そんなバーベイタは1978年に自動車事故で重傷を負ったことで1974年に加入したスターシップからの脱退を余儀なくされ、回復に1年以上を要した。その後ツアーには戻らなかったものの、1980年代には多くのアルバムを発表、更にリンダ・ロンシュタット、ジョニー・リバース、リー・マイケルズ、ライ・クーダー、ジ・エヴァー・ブラザーズとのレコーディングの他、クレジットが入っていないものの演奏に参加したアルバムが60以上あると言われている。

 バーベイタはドラムの演奏中にスティックを回す姿もトレードマークとなっていた。

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