有名スペイン人歌手のロザリア（３１）がディオールのグローバルアンバサダーに任命され、レディディオールのハンドバッグの新しい顔を務める。

　フラメンコをベースとしたパフォーマンスで人気のロザリアは、スペインで開催された２０２３年のクルーズショーで、楽曲『Ｅｌ　Ｍａｌ　Ｑｕｅｒｅｒ』が使用されたことをきっかけに、フランスの高級ファッションブランドでの大役を射止め、音楽とファッションの世界を見事に融合させた。

　ディオールのウィメンズウェア・クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリはＷＷＤにこう語っている。「私はすぐにロザリアの音楽に魅了されました。その後、彼女の作品を詳しく調べ、ミュージシャンとしてもプロデューサーとしても献身的な姿勢に本当に感銘を受けました」「この若いアーティストがフラメンコにまつわる音や服を、より現代的でモダンな枠組みに置き換え、再解釈し、再び蘇らせたことに特に興味をそそられました」「最終的に会った時、彼女が現代的な女性像を表現していることから、ディオールのアンバサダーにぴったりだと思いました」「ロザリアは自分自身、強さ、創造性を表現するために声を使い、それによって新しい言葉を生み出している若いクリエイターなのです」

　レディディオール（ウィメンズバッグ）のキャンペーンで、ロザリアは黒のスーツに白のシャツ、ベージュのトレンチコート、そして白のビーズのイブニングガウンを身にまとっている。

　このキャンペーンの撮影を担当したのは、長年ディオールと仕事をしてきた写真家のコリエ・ショアで、「私たちはロザリアが練習したり、演奏したり、遊んだりできるだけでなく、空想にふけることもできるような舞台を作ることを目指しました」「ビデオ撮影を通して彼女を見ていると、私を導き、一緒に連れて行き、このエネルギーを分かち合ってくれているような気がしました」「ロザリアは信じられないほど力強く、賢明です」と話している。

　１９９５年に発売され、ファッションアイコンだった故ダイアナ妃にインスパイアされたこのバッグのキャンペーンで、セレブが前面に立つのは２０１６年のマリオン・コティヤール以来初めてのことだ。

　ロザリアは、キム・カーダシアンのスキムズやアクネスタジオなど、今最もホットなブランドのモデルを務めている。