映画やドラマで活躍の名脇役が死去「安らかで優美に」息を引き取る
米俳優ダブニー・コールマンさんが死去した。92歳だった。
ドリー・パートンが主演した1980年作『9時から5時まで』で、非情な副社長フランクリン・ハート・Jr役を演じたことなどで知られるダブニーが帰らぬ人となったことを、18日に娘でプロデューサーのクインシー・コールマンが明らかにした。
クインシーはページ・シックスに、16日にダブニーがカリフォルニア州サンタモニカの自宅で「安らかで優美に」息を引き取った事を告げ、こう続けている。「私の父は、地球上での時間を好奇心と寛容な心、情熱を燃やした魂、人類を笑わせるユーモアをもって過ごしました」「教師、英雄、王だったダブニー・コールマンは存命中は贈り物であると同時に祝福であり、他界後は彼の魂はその仕事、彼が愛した人々、そして彼のレガシーを通して永遠に輝き続けることでしょう」
テキサス州出身のダブニーは、1960年代にデビューを果たしたものの、ブレイクのきっかけを作ったシットコム『メアリー・ハートマン、メアリー・ハートマン』での役を手に入れるまでに10年を要したという。ダブニーは生前「そこから全てが始まったんだ。私がコメディ、特にネガティブで辛辣でシニカルな男をできるって人々が信じるようになった。私はそういう類のユーモアをやるのが結構上手だったんだ」と振り返っていた。
ダブニーは『9時から5時まで』のほか、ソープオペラのディレクター、ロン・カーライル役を演じたダスティン・ホフマン主演の1982年作『トッツィー』や『ユー・ガット・メール』といった映画に出演、2019年に人気ドラマ『イエローストーン』で最後の演技をするまでの出演作は、約180作品に上った。
エミー賞に6度ノミネートされ、1987年にはドラマ『スウォーン・トゥ・サイレンス』で助演男優賞を受賞、さらにゴールデン・グローブ賞には3度ノミネート、1988年にドラマ『ザ・スラップ・マックスウェル・ストーリー』で主演男優賞に輝いた。