ヒップホップ界の大物 ドラッグを使ったレイプ被害で女性から訴えられる ほかにも性的暴行や性的人身売買を含めた数々の訴訟
ディディ(54)が、学生時代に数回にわたりドラッグを使った性暴行を受けたという女性から訴えられている。
エイプリル・ランプロスさんはニューヨーク州立ファッション工科大学の学生だった当時、知り合ったディディから多くのプレゼントや花束を贈られた後、1995年にバーで会うことになったという。ディディから多量の酒を飲まされたランプロスさんは、ディディが泊まっていたミレニアム・ホテルの部屋に行った際に気分が悪くなり、壁が迫ってきているような感覚に陥った中、近づいてきたディディに意識はあったものの抵抗ができずレイプされ、その翌日に目が覚めると「裸で、痛みがあり、混乱している」自分に気がついたという。
そして数か月後にディディから連絡が来て、音楽業界のイベントへ誘われたとランプロスさんは主張している。
TMZによると、原告の弁護士は、「彼女はまだ何も知らない大学生で、コムズ氏の言葉を信じ、最初のレイプを何かの間違いだったとし、セカンドチャンスを彼に与えたのです」と説明。その後2人がディナーに行くため駐車場にあったディディの車に向かったところ、ディディはランプロスさんにオーラルセックスを強要。係員が目撃しても無関心だったという。
同件の後、ランプロスさんはディディからの誘いを断るようになり、拒否されたことに怒りを覚えたディディは、繰り返し電話をかけてきて音楽業界のブラックリストに入れると脅してきたという。
また1996年にランプロスさんはディディの自宅に来るよう命令され、到着すると当時ディディのパートナーだったキム・ポーターを紹介された。そしてディディから強制的にエクスタシーを飲まされ、キムとの性行為を求められた後、再度レイプされたそうだ。
ランプロスさんは1998年にディディとの連絡を断つも、自分が働いていたレストランでキムと偶然再会。キムはランプロスさんが毒を入れようとしたとレストランのオーナーにクレームを出し、もし従業員(ランプロスさん)をクビにしなかったらディディが閉店に追いやると脅したとしている。その結果、ランプロスさんはレストランをクビになったという。
同訴訟には他にも、ランプロスさんが2000年の終わりにロックフェラー・センターでディディと偶然再会、当時ジェニファー・ロペスと交際していたディディがランプロスさん宅に来て、レイプを試みたものの、ランプロスさんが抵抗したことでその場を後にしたことや、昨年には以前交際していた男性が、ランプロスさんとディディとのセックス動画を見たと言われたことなどが記述されており、ランプロスさんは、ディディが許可もなく自分との行為を録画し、他人に見せていたと主張している。
今回性暴力、暴行、意図的な精神的苦痛でディディを訴えたランプロスさん。他にもバッド・ボーイズ・レコード、アリスタ、ソニー・ミュージック・エンターテインメントがディディの犯罪を可能にしたとして被告に挙がっている。
昨年終わりから今年始めにかけて、性的暴行や性的人身売買を含めた数々の訴訟を起こされているディディ。現在進行中のこれらの訴訟については全否定している状況だ。