名優ゲイリー・オールドマン 『ハリポタ』での演技は「平凡」コメントを弁明 「アーティストや俳優、画家なら誰でも常に自分を酷評している」
俳優のゲイリー・オールドマンは、「ハリー・ポッター」シリーズが「秘密に包まれて」いたことが、シリウス・ブラック役の演技に影響を与えたと考えているという。ゲイリーは昨年、同シリーズでの自身の演技は「平凡」だったと発言していたが、今回それが自身のキャラクターに対する理解が欠けていたことによるもので、作品自体を「非難」したものではないと説明した。
カンヌ国際映画祭でゲイリーはこう語っている。「あの小説は秘密に包まれていて、鍵がかけられていた。もし全くの始まりから知っていて、5冊の本をちゃんと読んで、あのキャラクターの展開を知っていたら、アプローチが違ったかもしれない。違う見方をしただろうし、違う描写をしていただろうね」
「僕が『ハリー・ポッター』を始めた時には『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の本しか持っていなかったけど、それはあの男の一面でしかなかった。シリウス・ブラックの図書館にあるうちの1冊だけだったんだ」「それが僕が言いたかったことだよ。僕はこの映画に対し酷い映画とか、僕が酷かったとか言っているわけじゃない。ただ状況が違っていたらよかったと思っているだけだ。そう言いたかっただけ。あの映画を気に入っている人々に対し無礼になるのではなくてね」
そして、自分の演技を常に「酷評」している証拠だったとして「僕が言いたかったのは、アーティストや俳優、画家なら誰でも常に自分を酷評しているということだ」「もしそうでなくて、自分がやっていることに満足しているなら、僕にとってそれは死を意味する。自分のパフォーマンスを見て『僕はなんて素晴らしいんだ』って考えたら、それは悲しい日だよ」と説明した。