『バービー』と『オッペンハイマー』映画館ではなく配信でも大成功していた!?

 映画『バービー』と『オッペンハイマー』は、ネットフリックスでも映画館と同じくらい多くの観客を動員できただろうと、ネットフリックスの共同CEOが明言した。 合わせて世界興行収入24億ドル(約3800億円)を記録し、自宅でのストリーミング配信から「映画館を救う」ことに貢献したと評価されている海外では、昨年同時期に公開された2作品について、テッド・サランドスCEO(59)が、ネットフリックスに適していないコンテンツに関して話していた際に発言したかたちだ。

 サランドス氏はニューヨーク・タイムズ紙にこう語った。「明確な答えはないと思います。なぜなら、最高のバージョンならネットフリックスで成功していたものの、ただこれまで成功していないものもあるからです」「ニュース速報をやらないとか、そういう明らかなものもあります。なぜなら、他にも多くやっていると思うからです。人々は私たちにそれを期待していません」

 そして、海外では映画ファンが両作品を連続で観に行くというカルチャー現象『バーベンハイマー』を生み出した『バービー』と『オッペンハイマー』の劇場公開について指摘すると、同氏はこう付け加えた。「どちらもネットフリックスにとって素晴らしい作品となり、間違いなく同じように多くの視聴者を楽しませていたことでしょう」

 またサランドス氏は「ある種の映画が(ストリーミング配信で)うまくいくとかいかないとか、そういうことはない」と主張、こう続けている。「万人共通でその映画に合ったスクリーンのサイズがあるとは思いません。私の息子は編集者です。彼は28歳ですが、『アラビアのロレンス』をスマホで観ました」

 サランドス氏は今年1月、スコット・ステューバー氏(55)が映画部門の会長を退いた後も、ネットフリックスの「戦略や(ライセンス映画とオリジナル映画の)組み合わせ」を変えるつもりはないと述べていた。またネットフリックスのオリジナル映画作品が「世界最大級の観客を惹きつけている」とする同氏は、「私たちは、この方式が世界を楽しませるのに最も効果的だと考えています」と語っている。

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