自閉症に、ネアンデルタール人と人類の近親交配が原因の可能性が浮上
自閉症に、ネアンデルタール人と人類の近親交配が原因の可能性が浮上した。ある研究でネアンデルタール人に遡る特定の遺伝子変異が自閉症の人々に多く見られることが判明したかたちだ。
このDNA変異は知的障害、言語の遅れ、言語退行と関係があり、様々な健康問題に繋がるとされている。
今回の研究でネアンデルタール人のDNAの配列が、現在原因が判明していない自閉症と繋がる強力な証拠が初めて示されることとなった。
同研究を指導したニューオーリンズのロヨラ大学のエミリー・カサノヴァ氏は心理学の研究サイトPsyPostにこう話す。「私たちの研究で、自閉症の人々が平均して希少なネアンデルタール人のバリアント(変異)を持つことがわかりました。一般的にネアンデルタール人のDNAが多いというわけではないということです」「このことはネアンデルタール人の全てのDNAが必然的に(自閉症の)影響を与えるわけではなく、特定のDNAがそうなるということです」