ストレートの大物俳優 かつて演じた同性愛者役、現在では反発多すぎて「不可能」 ポリコレ警察に辟易

 俳優ショーン・ペンは、同性愛者を演じるストレート俳優に対する反発を「臆病で芸術性に欠ける」と非難している。ゲイであることを公表した政治家ハーヴェイ・ミルクを2008年の映画『ミルク』で演じ、アカデミー主演男優賞に輝いたショーンは、それ以降の撮影現場が「悲惨」であると語っている。

 ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、異性愛者が同性愛者の役を演じることについて熱い議論が交わされる今日では、この映画に出演できなかっただろうとしてこう話す。「こんな時代には不可能だっただろう」「とてつもなく過剰反応される時代だ。人間の想像力に対して臆病で芸術性に欠けた方針だよ」

 撮影現場で楽しい時間を過ごしたのは『ミルク』が最後だったとしてこう続ける。「現場でみじめな思いをするのが15年間続いたよ。ごまかしながらやっていて、すごく疲れた」「『今何時だ?いつ終わる?』ってことばかり考えてた。もう終わりだと確信していたけど、仕事を辞めたらどうやって生活費や旅費を払っていけるのかが分からなかった」

 映画作りに対する情熱を失ったショーンだが仕事は継続、最近ではニューヨークの救急隊員を演じた『ブラック・フライズ』にも出演している。

 そして友人で俳優仲間のダコタ・ジョンソンから新作『ダディオ』の脚本を送られたことで、自分の仕事に新たな意義を見出したのだと明かしている。

 ショーンとダコタによる2人芝居のこの新作では、空港に向かうタクシーの中、ショーン演じる哲学者でNY・へルズキッチン出身の運転手と客のダコタが幅広い議論を繰り広げる姿が描かれる。ショーンは「楽しい経験になるんじゃないかと感じた。今の自分にとっては今まで以上にそれが必要だった」と語っている。

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