人気カントリー歌手「より良い人間になった」 過去に人種差別発言をした歌手を擁護

 歌手ダリアス・ラッカーがカントリー歌手のモーガン・ウォーレンへの赦しを人々に求めている。ロックバンド、フーティー&ザ・ブロウフィッシュのフロントマンとして活躍、その後黒人カントリー歌手として人気を博すダリアス、2021年に人種差別発言をしスキャンダルとなったカントリー歌手のモーガンについて「より良い人間になった」と主張した。

 ポッドキャスト『ローリング・ストーン・ミュージック・ナウ』でダリアスはこう語る。「あれからモーガンは良い人間になったよ」「モーガンと自分は長い付き合いだし、あのことがあってから本当に自身を見直し、より良い人間になり、世界をより良くしよう、より良い方法で見ようとしている」「けど彼はまだ許されていない。CMAs(カントリー・ミュージック協会賞)やACMs(アカデミー・オブ・カントリー・ミュージック・アワード)に出れていない。彼らが何を言おうと自由だけど、モーガン・ウォーレンがエンターテイナー・オブ・ザ・イヤーなんかの賞に選ばれていないという事実はクレイジーだ。モーガンよりチケットを売り上げている人なんていないのにね」

 黒人への差別発言の映像がネット上に出回った当時、モーガンはレコード会社との契約が打ち切りに、ラジオでの楽曲のオンエアも停止となり2021年のACMsからは失格となっていた。

 その後モーガンは自身の行動に弁解の余地なしとしてこう話していた。「言い訳はしない。言い訳をしたこともないし、これからもしない」「多くの人と話し、自分が経験できない、考えも及ばなかった話を聞いた」「『こんなこと言うべきじゃなかった。けど僕はそんな人間じゃないんだ』って思ったよ」「自分を酷い状況に追い込み失敗した」「もし自分が本当にこのような人間だっら、気にもしないし謝りもしないだろう。皆が言っている人間だったらそういった類を一切しないよ」

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