性的暴行で告発されている人気ラッパー コンサート客4人に残忍な暴行?約80億円の賠償請求
ラッパーのクリス・ブラウンとその側近が、コンサート参加者4人への暴行の疑いで訴えられた。原告はクリスとその側近から、残忍で暴力的な行為を受けたとして、5000万ドル(約77.2億円)の賠償金を請求している。
19日、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで開催されたコンサート後に事件が発生したそうで、ピープル誌が入手した訴状には、クリスとその側近のコンウェイ、フード・ボス、シンコ・シージらが男性4人を残忍かつ酷く殴打し、コンサートのバックステージでのいわれなき攻撃だったと主張されている。
今回クリスの「11:11」ツアーのプロモーターであるライブ・ネイションも同件で訴えられており、同社が暴力行為の過去があるにも拘わらずクリスと関係を継続し、恥知らずの利益を得ながら同ツアーを宣伝、金銭目的でクリスをテキサスに呼び寄せたとしている。
原告の弁護士トニー・バズビー氏はこう話す。「ここはテキサスです。相手がどれだけ重要な人物であろうと著名であろうと関係ありません」「いわれのない暴力は許されないのです。ブラウンとその仲間に対して懲罰的損害賠償含め、法律が認める全損害賠償を求める所存です」「ブラウンとその側近は原告を取り囲み、椅子を投げつけ、蹴り、踏みつけ、殴りました」「いわれなき暴力には原告の頭や胸への殴打もあり、最終的に倒れているところを踏みつけもしました。ブラウンが参加、指示した残忍な暴力は原告全員に重傷を負わせたのです」
4人の男性はコンサートのVIPエリアに招かれ、そこでクリスを30分ほど待っていたものの、待ちくたびれた被害者の一人とされるチャールズ・ブッシュが出口に向かいクリスを祝福したところ、側近の一人が「お前ら2人、文句を言っていただろ?」と叫んできたという。原告らはクリスの手下7人から10人ほどに追いかけられ、その場を去ろうとしたところ襲われたとしている。5000万ドルの中には補償的損害賠償、懲罰的損害賠償、更に「金銭的損失、苦痛、外見の損傷、精神的苦痛、過去、現在、未来の医療費」を含む損害賠償が含まれている。
また訴状にはクリスが2009年、当時恋人だったリアーナに暴行し、社会奉仕活動、5年間の保護観察、DVに関するカウンセリングを受けた過去についても言及されている。
そんなクリスは、同件を除き2023年を最新に、長年にわたって身体的、性的暴行の疑いで告発されている。