レディー・ガガ 映画『ジョーカー』での歌は意図的に音程を外す

 歌手のレディー・ガガ(38)が、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(日本は10月11日公開予定)で歌声を変えたという。アルバムやコンサートでの自身の声とは異なるキャラクターにしたかったそうだ。

 同新作でジョーカーことアーサー・フレック役のホアキン・フェニックスと共演したガガは、自身が演じるリー/ハーレイ・クインは精神病院アーカム・アサイラムで音楽療法士として働き、収監中の犯罪者であるアーサーに出会い魅了されるキャラクターとなっている。

 ガガは観客に自分が「あるキャラクターを演じている」ということを認識させるため、映画での演技を意図的に変えたという。

 エンパイア誌のインタビューでガガはこう語る。「みんなレディー・ガガという芸名で私を知っているでしょ?私はこの映画で別のキャラクターを演じている。だからパフォーマーの私ではなく、リーからの歌い方にするよう懸命に努めた」

 更にレディー・ガガでないことを強調するために故意にキーを外したそうで、「リーには、ずれた音程がたくさんある。私は訓練された歌手でしょ?だからリーとして歌う時は呼吸さえも違った」「自分がステージで歌う時の呼吸は、ピッチが合い、正しいリズムで時間も正確、コントロールされているの。けどリーは決してそうではない」「だからテクニカルなことは排除して、私の芸術形式も取り払って、彼女が何者か、完全に内側からのものになっている」と続けた。

 一方、監督のトッド・フィリップスはガガが、キャラクター設定に手を加え同役を自分のものにしていたとして、ガガ版ハーレイ・クインをチャールズ・マンソン・ファミリーに例えていた。

 2017年11月に83歳で死去したカルト教団の指導者、チャールズ・マンソンは、1960年代後半から70年代にかけて、ヒッピー・ムーブメントに参加していたアメリカ中流階級の少女たちが多かったマンソン・ファミリーを過激化させ、女優シャロン・テートの命を奪うなど一連の殺人や犯罪に導いたことで知られている。

 フィリップス監督はこう語る。「人々が彼女に馴染みやすさを感じるところもあるけど、これはガガ自身の解釈で、(共同脚本の)スコット(シルバー)と私の解釈だ」「マンソンに崇拝する少女たちがいたのと同じやり方だ。投獄された殺人犯を尊敬する人々がいる」「映画の中のハーレイはコミックブックから引用したところもあるが、私たちはそれを取り入れつつ、自分たちの望むようなかたちにしたんだ」

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