エアロスミス スティーヴン・タイラーの声帯負傷治らずツアーから引退「声の完全復活は不可能」
エアロスミスが、フロントマンのスティーヴン・タイラー(76)の声帯の負傷によりツアー活動から引退する。昨年コンサート中に喉頭を損傷したスティーヴンの、その怪我の深刻さを理由同バンドはツアー活動から退く内容の声明を発表した。「私たちはいつもパフォーマンスで皆さんの度肝を抜かせたいと思っていました。皆さんも知っているとおり、スティーヴンの声は唯一無二の楽器です。彼は何か月もかけて、自分の声を怪我をする前の状態にしようとたゆまぬ努力を続けてきました。最高の医療チームがそばにいたものの、苦しんでいる彼の姿を私たちは見てきました。悲しい事ですが彼の声の完全復活が不可能なのは明らかです。バンドの兄弟として私たちはツアーのステージから引退という、悲痛で困難な、しかし必要な決断を下しました」
声明はバンドの活動を振り返ると共に、ファンに敬意を表している。
「インスピレーションの火花がエアロスミスを作ったのは1970年のことです。ブルー・アーミー(ファンの総称)の皆さんのおかげでその火花が炎となり50年以上燃え続けています。結成当初から共に歩んでくれた人々もいますし、私たちがロックの歴史に名を刻めたのも皆さん全員のおかげです」「私たちの音楽が皆さんの一部となることは名誉に尽きます。あらゆるクラブで、大規模なツアーで、壮大、プライベートな瞬間問わず、あなたたちは人生のサウンドトラックの中で、私たちに場所を与えてくれました」「最後にもう一度、私たちと一緒にツアーに出ようと奮起してくれた全ての人々に言葉では言い表せないほど感謝しています。私たちのエキスパートであるクルー、素晴らしいチーム、歴史的な走りを可能にしてくれた大勢の才能ある人々に感謝しています。そして最後に、地球上で最高のファンである皆さんにありがとうを言わせてもらいます。今も、そしてこれからも私たちの音楽を大音量で流し続けてください。ドリーム・オン。皆さんが私たちの夢をかなえてくれました」