『きみに読む物語』ジーナ・ローランズさんが死去、享年94歳 死因不明も6月に認知症報じられていた
『きみに読む物語』などで知られた女優のジーナ・ローランズさんが死去した。94歳だった。14日(水)、カリフォルニア州インディアンウェルズにある自宅で息を引き取ったという。
2015年に女優業を引退していたジーナさんの死因は明らかになっていないが、6月にはアルツハイマー型認知症を患っていると報じられていた。
『きみに読む物語』の公開20周年に際しては、同作の監督で、ジーナさんの実の息子であるニック・カサヴェテスはエンターテイメント・ウィークリー誌にこう話していた。「うちの母に年を老いたアリーを演じてもらったから、当時その役作りのためにアルツハイマーについてたくさん話をした。そして今、母はここ5年くらいアルツハイマーを患っている」「完全に認知症になってるよ。信じられないよね、僕らはそれを描き、彼女はそれを演じていたけど、それが僕らの現実となっている」
ジーナさんはまた、1989年に他界した夫ジョン・カサヴェテス監督作『こわれゆく女』『グロリア』などでも知られ、両作品でアカデミー賞にノミネート、ドラマ『ザ・ベティ・フォード・ストーリー』『ジ・インクレディブル・ミセス・リッチー』『フェイス・オブ・ストレンジャー』『ヒステリカル・ブラインドネス』ではエミー賞を獲得、ゴールデン・グローブ賞にも2度輝いた。最後の出演作は2014年のコメディ映画『シックス・ダンス・レッスンズ・イン・シックス・ウィークス』となった。