ハル・ベリー 酷評&ラジー賞を受賞のキャットウーマン復活させたい

 女優のハル・ベリーが、キャットウーマンをもう一度演じたいそうだ。シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ランベール・ウィルソンと共演したピトフ監督による映画『キャットウーマン』(2004年)だが、タイトルロール役でハルは酷評を受けていた。

 しかしハルは同キャラクターの再演に意欲的だそうで、主演映画『ザ・ユニオン』のプレミアでカナディアン・プレスの取材にこう答えている。「本当にチャンスがあるなら、キャットウーマンを復活させたい。最初に彼女に起こったことは不公平だった」「過少評価されていると思うし、ぜひもう一度やってみたい」

 今年20周年を迎えた同作についてハルは最近、エンターテイメント・ウィークリー誌にこう話してもいた。「キャットウーマンが(顔を破壊する)フェイスクリームから女性を救うというアイデアはちょっと甘いんじゃないかって思っていた。他のスーパーヒーローは世界を救っているわけで、顔のひび割れから女性を救うわけじゃない」「ソフトなスーパーヒーローの苦境だって常に自覚していたけど、当時自分には今のようなエージェンシーもいなかったし異議を唱える信念もなく、それにただ従うしかなかった」

 そして同作を取り巻くネガティブさについて「好きじゃなかった」としつつも、脱線することはなかったとハルは強調していた。「(否定的な感想に)無頓着でいたくはなかった。(2005年に最低主演女優の)ラジー賞を受賞したけど、自分を笑い飛ばし、前進し続けたわ」「映画のちょっとした悪評?好きじゃないけど、それが自分の世界を止めたり、好きなことを続ける妨げとはならない」

 「X-MEN」シリーズでのミュータント・ヒーロー、ストーム役でも知られるハルは、今日までキャットウーマンが自分の失敗とされていることに腹を立ててもいるという。「それを抱えていけるし、20年経っても自分のキャリアがまだ続いている。ただの私の物語の一部ね。『大丈夫、私は他にも失敗や成功を抱えている』って。人々は自分の意見を持っていて、それが時には大きなものになることもある。でも行動し続けるしかないの」

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