新作が3時間35分の国際映画祭受賞の若手監督 上映時間に対する批判を一蹴「バカげてる」

 子役出身俳優で映画監督のブラディ・コーベット(36)が自身の監督作品の上映時間が長すぎるという批判を一蹴した。1日に、新作歴史ドラマ『ザ・ブルータリスト』がベネチア国際映画祭でプレミア上映されたブラディ、215分という長さに関する批判は気にしないという。

 同作の記者会見でブラディはこう話す。「この映画では私たちがやってはいけないと言われていることを全てやっている」「上映時間に関する話題は馬鹿げている。それは100ページではなく700ページある本を批判するようなものだ」

 そして映画には語るべきストーリーがどれだけあるかが重要であり、監督が作品の長さという枠にはめ込まれることに否定的だという。「もしかしたら次に作る作品は45分かもしれない。それが許されるべきだ。枠に収めなければいけないという考えは愚かだ」「今は2024年だよ。ハーモニー・コリンがかつて言っていたように映画は産道から抜け出せないでいる。彼に私も同意だ」

 そんなブラディが監督した『ザ・ブルータリスト』で、ホロコーストを生き抜きアメリカに移住したハンガリー人建築家ラズロ・トート役を演じたエイドリアン・ブロディはこう話していた。「この映画作りは本当に困難だった。7年も携わってきたし、10年の大半が毎日切羽詰まった感じだったから、(上映された)今日は感慨深いよ」

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