アカデミー賞受賞の名監督 新作映画は撮影地で毒ヘビに苦労 専門家雇い「撮影の1時間前に毒ヘビ探し」
アカデミー賞受賞歴のあるロン・ハワード監督が新作『エデン』の撮影でヘビの取り扱いに苦労したという。第一次世界大戦後の文明化を逃れてガラパゴス諸島で再出発する3人を描いた実話に基づく同作の撮影でハワードは動物の専門家を雇いヘビを探す作業を依頼したそうだ。
デッドラインにハワードはこう明かす。「動物を取り扱わなくてはいけなかった。ヘビ使いがいてね。撮影の1時間前に彼らが来て毒ヘビを探し始めて、1日かけてたくさん見つかった」「あまりに近くにいる場合は人道的に安全な場所に運ぶまで、撮影を中断しなければならないこともあった」「撮影はクイーンズランド州の毒のある虫やヘビが多く生息する地域で行われたんだ」
そして主演のジュード・ロウやヴァネッサ・カービーは撮影場所に滞在したがったものの、毒を持つ生物がいることで許可されなかったとハワードは続ける。「彼らは熱心で(2人が演じた)リッター夫妻の住んでいた場所で実際に生活をしたがっていた」「唯一の問題は撮影隊が去ると夜行性の生物が戻って来ることで、彼らだけそこで生活させるわけにはいかなかった。私が説得したよ」
若い頃にはテレビドラマ『ハッピーデイズ』で俳優としても活動したハワード、「変化できる」仕事が自身にとって重要だという。「私は常に変化し続けたい。自分のフィルモグラフィーを見れば同じことを繰り返したくない人間がいるのがわかる」「映画製作は僕を家から出し世界に向かわせてくれるんだ」「映画がなければハイキング、クライミング、ダイビング、無重力体験などしていなかっただろう。そして映画の延長線上にあるドキュメンタリー製作も本当に大好きなんだ」