アカデミー賞女優 アカデミー賞狙いの作品にこだわらない理由「黒人女性の私に役は限られてる。それが現実」
女優のハル・ベリーが「アカデミー賞有望作」だけを選ぶような「贅沢」はできないと語った。2001年に『チョコレート』でアカデミー主演女優賞に輝いたハルは、それ以降も『007 ダイ・アナザー・デイ』『ジョン・ウィック:パラベラム』『ゴシカ』『クラウド アトラス』などバラエティに富んだ作品に出演してきている。
いかにも「アカデミー賞の話題作」といった映画にこだわっていない点について尋ねられると、ハルはザ・ハリウッド・リポーターにこう話した。「黒人女性の私には、アカデミー狙いの演技や映画だけをやるような贅沢はできないの」「私の選択肢は限られている。それが現実」
そして『チョコレート』でアカデミー賞を手にしたときも「リスクとチャンス」に挑戦した結果だったとして、「私がオスカーを取ったのは23年も前で、仕事をすることが重要だった。その作品が好きで、成長し、リスクやチャンスに向かうことが大事だったのよ」「だから私はただ座ってアカデミー賞有望作を待つ贅沢はできないの。それは当時も今も現実的ではないわけ」と語った。
そんなハルは先日、黒人女性として初となるアカデミー主演女優賞を自身が受賞してから20年以上経つにも関わらず、いまだに自分が唯一の受賞黒人女性であることを非難していた。