ドリフターズのバックを務めた往年の歌手が死去 娘は世界的歌姫
故ホイットニー・ヒューストンさんの母で歌手のシシー・ヒューストンさんが死去した。91歳だった。2度のグラミー賞受賞歴を持ち、エルヴィス・プレスリーやアレサ・フランクリンなど、大スターたちと共演したことでも知られるシシーが7日、ニュージャージー州で息を引き取ったことを遺族が発表した。アルツハイマー病でホスピスケアを受けていたという。
シシーはスウィート・インスピレイションズのメンバーとしてデビュー、オーティス・レディングやルー・ロウルズ、ドリフターズやディオンヌ・ワーウィック らのバックボーカルを務めた。
ヴァン・モリソンの『ブラウン・アイド・ガール』やザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの『真夜中のランプ』、アレサ・フランクリンの『エイント・ノー・ウェイ』にも参加、1969年にエルヴィスのラスベガス公演でスウィート・インスピレイションズとして最後のステージを飾った。
ソロに転向後も多様なジャンルにおいて活躍、そのキャリアの中で600曲以上を収録し、チャカ・カーンやルーサー・ヴァンドロス、ビヨンセ、ポール・サイモンなどの曲でもその声を聴くことができる。ゴスペル歌手としては、アルバム『フェイス・トゥ・フェイス』『ヒー・レデス・ミー』でグラミー賞を受賞した。