人気女優 養女から性的虐待を告発された監督作出演を「謝罪したことを後悔」
女優のレベッカ・ホール(42)はウディ・アレン監督(88)と仕事をしたことについての謝罪を後悔しているという。アレンが監督した2008年作『それでも恋するバルセロナ』と2009年作『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』に出演したレベッカは、ディラン・ファローが幼少期に養父のアレンから性的虐待を受けたと告発したことで、後者の映画の出演料をタイムズ・アップ・リーガル・ディフェンス基金に寄付したものの、現在はしなければよかったと後悔を認めた。
自身の発言が誤解されたと感じ、このような状況に俳優は介入する責任がないとしたレベッカは、オブザーバー紙にこう語る。「何かを公言するのは私らしくないこと。私はものを作る側。そこに自分の政治的なあり方。自分のことをアクターヴィストとは思っていないから」「あのような発言をしたことを後悔している。あの状況について語ることは彼の映画に出た俳優たちの責任じゃないと私は考えているから」
『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』の製作中、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行が明るみになりレベッカは当時、ワインスタインとアレンについて常に質問されたことで何か言わなければいけないと感じたという。
レベッカはこう振り返る。「あの時最も大事だったのは(声を上げた)女性たちを信じることだった。こういった話は複雑でニュアンスの違いがあるのはもちろんだけど、ここでバランスを取り戻し、私は自分が何かをしたいと感じていた」
この疑惑に不安を抱えていたというレベッカ、「別の人がウディ・アレンを糾弾し、『彼との仕事を後悔している』という話になってしまった。私は彼との仕事を後悔していない。素晴らしい機会を与えてくれたし親切にしてくれた」「彼とはもう話をしていないけど、私たちがこの件で裁判官や陪審員になってはいけないと思う」と続けた。
更に今ならどうするかと聞かれ、レベッカはこう答えていた。「何も言わないわ。私のポリシーはアーティストでいること。自分の中のことを喋ったり出したりは控える。それは無関心になったり、関与していないわけじゃない。それが自分の仕事」
当時インスタグラムに発表された声明でレベッカは、『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』の役を引き受けたことを「深く反省している」としていた。