【大場久美子 27】私のパートナーはサラリーマン
私は自分が芸能人だという意識をステージでライトを浴びている時以外は、あまり感じていません。むしろ普通のオバサンし過ぎているかなといつも反省しています。
夢をお配りする仕事をしているのだから、私生活も優雅にと助言していただくこともありますが、私は私の環境で楽しく生活しています。
私のパートナーはサラリーマンです。サラリーマンと聞くとスーツを着てネクタイを締め、毎朝満員電車に押しずしにされているイメージを想像される方が多いのですが、Tシャツにジーパン、リュックを背負って自転車通勤です。
美術学校を出た彼は、色を作る仕事をしています。実験のようなことをして、注文を受けた色と全く同じ色を作り出すのだそうです。作り出す色は微量ですが、その色が船底用だったり、莫大(ばくだい)な量、広さに使われるそうです。
そうです…と人ごとのようですが、正直主人の仕事内容をあまり知らないのです。無関心な訳ではありませんが、きっと詳しく聞いても難しくて分からなそうだからです。
朝4~5時に起きて7時には出て出勤。残業ともなれば、帰ってきて夕食を済ませ寝るだけの生活になります。夜勤もありますし本当に大変な仕事だと思います。
あまりお互いを知らないまま良きパートナーとして過ごしてきたように思います。私が忙しくて、すれ違いが多いこともありますが。
最近は、ふともらしてくれる言葉に感じることがあります。私の知人が家に来る時に必ず主人は「リーマンの家ですから、狭く普通の家です。リーマンなんで、これが精いっぱいです。」と言います。3LDKは、私にとって豪華すぎる家なんですけどね。
保護犬の体調もあり、寝室が無く空いている床に布団を敷いて寝ているのですが、むしろ皆なの鼓動が感じられて幸せです。
月末になると食事のおかずの品数が減ったり、セール品を一緒に考えての買い物に幸せを感じています。毎月お給料をもらって光熱費を支払ってくれる主人に感謝です。
主人の仕事の休みの日は、休日ですが、私の休みの日は、失業日ですから。