【映画MC伊藤さとり】トム・クルーズは人を驚かせ感動させる達人
「上映5分前=2=」
世界のトムさま23回目の来日!!もちろん、私が一番多く会っているハリウッドスターであります。このトム・クルーズというスーパースターが人生をかけて挑んでいる映画こそが、彼がプロデューサーとしても関わっている主演映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。テレビドラマ「スパイ大作戦」のリメイクですが、1996年の第1弾からどんどん進化し、今やすっかりアクション映画の金字塔となりました。
そんなトムさまですが、今回の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』での来日でも“今までにないプレミア”をやってくれました。それは、日比谷にヘリコプターを着け、ヘリから登場という、劇中、ヘリを自分で操縦しながらの空中アクションにちなんだ演出!!
実はこの方、以前から来日するたびに“今までにないプレミア”を要望します。ある時は、京都・二条城にレッドカーペットを敷き、2時間にわたるファンサービスをし、ある時はボートで海から登場と、映画だけではなく、イベントに来たファンを驚かせることも生きがいにしているのであります。
それにずっと付き合っておりますが、一番長い付き合いの通訳・戸田奈津子さんはトムにとって、もはや日本のお母さん。今回も控室で戸田さんを共演俳優ヘンリー・カヴィルに紹介したりと、丁寧細やかな気遣いの達人でもあります。
そして私を見つけると、なぜか拝むように手を合わせ、会釈するのが恒例。2年前の『ジャック・リーチャー』来日記者会見でも、同じポーズで司会台にいる私に“ごあいさつ”してくれました。その時は会見に登壇した『ラストサムライ』で共演した池松壮亮さんとの再会を喜び、会見後もトムと監督で池松さんを囲み、肩に手を置いて「大きくなったね!!活躍も素晴らしいね」と英語で褒めまくっておりました。
そんなトム最新作は前人未到の命がけアクションにトライ!!人を驚かせ、感動させることに人生をささげる56歳のスーパーヒーローは、限界を知らないのだった!!
◆伊藤さとり(いとう・さとり)東京都出身。映画の記者会見や舞台あいさつを毎日のように担当する映画MCで、年間500本以上の映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介も担当している。