【元タカラジェンヌYouTuber彩羽真矢】過酷だった宝塚音楽学校受験
皆さんはじめまして。元宝塚男役、現役アイドル、永遠の30歳、彩羽真矢(あやはね・まや)です!!
私は2004~08年まで宝塚歌劇団で男役をしていました。短い期間なのでスターでもなく、「歩く大道具」のような役ばかり(笑)。退団後は芸能活動だけでは食べていけず、アルバイトを3つ掛け持ちし、電気やガスが止まるほどの貧乏生活も経験。華やかとは言えない日々でしたが、30歳を過ぎてユーチューブで宝塚を語り、アイドルデビュー!!しかし売れっ子への道のりは遠そうです。
宝塚塚歌劇団ってどんなイメージですか?「厳しい」「秘密の花園」「女の世界」でしょうか。私にとっては、ファンの頃から今もずっと「夢の世界」。いただいたご縁を大切に、多くの方に宝塚の秘密や魅力を知っていただけるよう綴っていきます。
今回はタカラジェンヌ全員が経験した「宝塚音楽学校受験」についてです。
宝塚歌劇団に入団できるのは同校の卒業生のみ。合格発表の瞬間、受験票を握りしめて号泣するニュースは春の風物詩です。号泣する彼女たちの思いは、あの壮絶な受験を経験した者でなければ分からないと思います。
必要な技術はバレエと声楽ですが、「容姿端麗」が受験概要の第1項目。自分を美しく見せるため、ダイエットや美白、美肌、表情の作り方、歩き方、しぐさや笑顔の作り方に至るまで研究を重ね、受験に挑みます。
私は当時、日に焼け色黒で、170センチの長身を気にして猫背で歩く中学生でした。バレエや声楽なんて縁がなく、運動も嫌い!!そんな私が宝塚にハマり、たった2年間のレッスンで合格したのです!!夢があるでしょう?
ただしその2年間で、20年分頑張ったと言えるほど、寝る間も食べる間も惜しんで稽古と自分磨きに励みました。中高校生から「今からでも遅くないですか?」と質問されますが、15~18歳の女子であれば誰にでも受験資格はあるのです。自分を信じて頑張って!!