年の瀬に五輪を振り返り、次の東京を思う

 早いもので2016年も年の瀬を迎えました。今年1年を振り返ると、夏はリオデジャネイロ五輪&パラリンピックで盛り上がりましたね。

 日本勢が活躍するたびに「やっぱり五輪はいいな!」と思いました。最も印象に残ったのは体操ですが、それ以外の競技でも多くのメダルを獲得した事実は大きいですね。開催国でないのにあれだけの世界的な舞台で実力を発揮できたことが素晴らしいですね。4年後の東京五輪が楽しみですね。まさか自分が生きている間に2度も東京で五輪が開催されるとは思わなかったです。感慨深いものがあります。

 1964年の東京五輪の時、私はデビューから4年。当時はレコード会社各社が、競作で「東京五輪音頭」を発売しました。ビクターでは、僕と何人かが選ばれて歌いました。たまたま僕のバージョンに注目していただいて売れましたが、それ以外、五輪の印象はあまり残っていないのです。覚えているのは女子バレーボール“東洋の魔女”くらいです。

 五輪自体が、今ほど商業主義でもなかったので、五輪音頭も、ステージで何度か歌った程度。スケジュールが忙しい時期だったこともあって五輪会場などへ行って歌うということもなかったです。

 でも日本は東京五輪をキッカケに高度成長の波に乗り、どんどん様変わりしていきました。そんな姿を、目の当たりにしてきました。そういう面では、2020年東京五輪への思いは強いですね。

 オリンピック開催国として、世界中の人が日本にやってくる。またテレビで日本の姿を見ることになるでしょう。そんな方々に「日本はすごい国!」というものを見せたいですね。

 治安の良さ、さらに進歩した技術。何をとっても世界最先端を行く国です。そんな56年間の進化。そして日本が持つ文化、伝統を大事にしっかり伝えていく。そんなことが、できればいいなと思います。招致の時に話題となった「お・も・て・な・し」の精神で。海外から来る方は、そんな伝統文化も楽しみにしている人が多いと思いますよ。それを大事にしたながら、2020年を迎えるのがいいと思います。

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