寛子人形発売で一人前のアイドルになれたと深く実感!
「まぁ、かわいいわね、お人形さんみたい」
近所のおじさんやおばさんによく言われていた私は、子供ながらに「また言われちゃった」と鼻を高くしていた。子役時代も、そんなおだてに乗せられていたから、頑張れたのかも(笑)。
そして、中学2年生でアイドルになった私は、テレビで唄っていても、コンサートやサイン会で地方に行っても、ファンの方々に「わぁ、お人形さんみたい!」と言われた。
褒められるのはうれしいが、自分の顔は見慣れているので、お人形さんと言われることが不思議だった。
そんなある日、事務所の社長さんから「今度、あなたの人形が作られるから」と言われた時は、“お人形さんみたいと言われる私”の人形ができるなんてと、ビックリ仰天! そして、「スター人形ポピーちゃん」シリーズとして「林寛子人形」が発売された。
女の子は、お人形さんごっこが大好き。私も、子供の頃は、リカちゃんでよく遊んだものだったが、まさか、自分が人形になるなんて、夢にも思っていなかった。
ポピーちゃんは、他にも、天地真理さん、アグネス・チャンさん、桜田淳子さん、テレサ・テンさん、リンリン・ランランさん、岡田奈々さんなど、当時の人気アイドルが勢ぞろい!私もその仲間入りを果たしたことはとてもうれしかった。
デビューしたばかりの頃は、アイドルになるために、アイドルスマイルを練習したり、先輩アイドルをお手本にして、しぐさなど研究して頑張っていたけど、寛子人形ができた時は、これで一人前のアイドルになれたと深く実感!
いま、その人形は、私の孫が遊んでくれている。やっぱり、彼女も、お人形さんみたいにかわいい(笑)。