難聴で休止エレカシ宮本が想定外の熱唱

熱唱するエレファントカシマシの宮本浩次=東京・日比谷野外音楽堂
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 急性感音難聴のため、ライブ活動の無期限休止を発表した4人組ロックバンド・エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次(46)が14日、東京・日比谷野外大音楽堂のステージに立ち、「爆音がこわくて(ライブを)お休みをせざるを得なくなりました」とファンに説明した。この日は、宮本の体調を考慮し、当初は8曲だけ歌う予定だったが、宮本は「歌ううちに元気が出てきちゃった」と12曲を熱唱した。

 慣れ親しんだ野音のステージに戻ってきた宮本は「ビックリさせちゃったり、心配させちゃってごめんね」と3千人のファンに向かい、謝罪。左手で髪の毛をかきむしるおなじみのしぐさを見せた。続けて、「ボクもビックリしちゃったんだよ」と話し、9月1日に「耳に水が入ったような感じになった」ことが全ての始まりだったことを明かした。

 宮本は9月1日に左耳が聞こえづらくなり、一時は左耳の聴力がほぼ失われるまでに悪化。同5日に手術を受けた。現在は日常生活に支障がない程度に回復したが、長時間のライブは難しいと判断。今月2日、無期限でライブ活動の休止を発表した。

 当初はこの日、この場所で公演を予定していたエレカシ。直前に中止を発表したこともあり、宮本のたっての希望で、会場を借り、ファンに説明する場を作った。それがこの日のステージ。難聴で「爆音が怖くなった」宮本の体調を考慮し、当初は最大で8曲を披露する予定だった。

 しかし、「歌ううちに元気が出てきちゃった」と想定外の12曲を熱唱。会場に入りきれず、周囲を取り囲んだ1000人のファンも驚きの展開となった。

 なおこの日の“ライブ”は無料で開催された。

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