樹木希林「全身がん」告白の真意明かす
女優・樹木希林(70)が30日、大阪市内で公開中の出演映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」の舞台あいさつに登場した。今月8日の日本アカデミー賞の席で「全身がん」と告白した樹木は「皆さん、がんは大丈夫?と聞くわりには私をコキ使うんです」とおどけ、笑いをとった。
終了後に取材対応でも樹木は「騒ぎになって、(周囲から)寿命はどれほどだとか、芸能人の香典はいくら包んだらいいのかとか聞かれるんです」と希林流のトークを展開。改めて仕事に影響はないのかと聞かれると「見てのとおりです」とあっけらかんと答えた。
05年に乳がん手術を受けたが、07年に再発。全身13カ所に転移していたことが判明したが手術を行わず、最新の放射線治療を受けている。
樹木は「一度(乳がん手術で)切ってるから、その大変さが分かるし、がんとの向き合い方はいろいろある」と説いた。一方で「でも、検査にいくと、またがんが見つかるから、できるだけ行きたくない。まあ、これくらい楽観的にいかないと元気でやっていけませんよ」と樹木。「(告白によって)さらされることになりましたけど、こんな姿をみて、がんを患っている方々が少しでも元気になってくれればね」と告白した真意を明かしていた。